2019年3月5日、海南省政府は《海南省クリーンエネルギー自動車発展計画》を対外的に公表し、《計画》の中で「2030年より、海南省でのガソリン車の販売を全面的に禁止」するとしている。これにより、海南省は中国で、クリーンエネルギー自動車化目標を打ち出し、実施のスケジュールを示した初めての省となった。
海南省、2030年よりガソリン自動車販売の全面禁止
《計画》は、2030年における「エコ・スマート交通の新しい海南省」実現の総体的発展目標を巡って、2020年、2025年、2030年と三段階の段階的目標を提示している。
海南省工信庁の王静長官は:
公共サービス分野で、極力2020年までにクリーンエネルギー化を実現する;
社会的運営分野では、2025年までにクリーンエネルギー化実現に力を入れる;
個人分野では、車両増加の厳重規制、現有数の交換誘導促進を主要手段として、2030年までに省全体自動車のクリーンエネルギー化の国際水準達成を強力に進める。
《計画》は、クリーンエネルギー自動車市場の将来性を充分に論証した上で、分野別、段階的ににクリーンエネルギー自動車の普及を促進し、2030年からは省全体でガソリン自動車販売全面禁止の実施を提起している。
クリーンエネルギー自動車の全面的普及
スケジュールが提示され、ガソリン車からの離脱は止められないが、ガソリン車の販売禁止で、代替には何を用いるのか?海南省はその回答を用意している:それは、クリーンエネルギー自動車だという。
この《計画》には6分野における重点任務と7項目の保障措置が提示され、エネルギー・環保・経済など方面から、海南省全域にクリーンエネルギー自動車推進応用の実施可能性を詳細に分析し、クリーンエネルギー自動車応用環境の構築・整備から始めて、6分野の具体的な措置を打ち出している。
同時に、海南省交通運輸庁も、2020年までに、省全体の交通運輸業界の新エネルギー自動車応用に一応のめどをつけることを打ち出している。2020年末までに、海南省は、新エネルギー自動車を累計3万台以上に普及させ、充電ポール2.8万本以上の建設を予定している。
現在海口市で、新エネルギー自動車は3分間で新しい電池と交換して再び路上運転に戻ることが出来、関連部門は更に、2020年末以前に全島を取り巻く「電池交換エネルギー補充」圏を完成させる予定で、島中エネルギー補充の心配なく出かけることが出来る。
2030年以前に販売のガソリン車はどうなるのか?
これに対して、多くの人が2030年以前に購入したガソリン車がその後も継続して運転できるのだろうかと心配している。
海南省工信庁関連の責任者が、2019年3月6日記者のインタビューに際して、2030年以前に既に販売されたガソリン車は、引き続き公道上を走行できるが、環境保護部門の最新関連排出指標を遵守しなければならない、と語っている。