2019年4月3日、米国エネルギー省長官Mark W. Menezes氏は、新しく革新的な先進自動車技術研究を対象に最大5900万ドルの資金援助を発表した。先進バッテリー技術、電気駆動系、エネルギー効率モビリティシステム、効率的なパワートレイン向け材料、燃料関連技術、代替燃料および新規モビリティオプションなどに優先順位が置かれている。
トピック1:固体電池 – 材料、診断ツール、モデリング(最大1250万ドル)
■材料の課題に対処し、コストを削減し、エネルギー密度とサイクル寿命を改善する次世代の化学物質材料開発の新しい固体電解質の開発に焦点を当てる。
トピック2:電気モーターの研究-8倍の電力密度(最大350万ドル)
■コスト削減を図りながら、電気駆動システムのサイズを縮小、他方で電力密度を向上させる革新的材料設計に焦点を当てる。
トピック3:エネルギー効率の高いモビリティシステム研究(最大700万ドル)
■旅行者、車両、インフラストラクチャの交通システムレベルの効率を改善し、移動時間、コスト、エネルギーを削減する自動運転技術やコネクティビティに焦点を当てる。
トピック4:燃料とマルチモードエンジンの同時最適化のための予測モデリング(最大350万ドル)
■現在の高性能コンピューティングシステムとマルチモード燃焼システムのためのマシミュレーションモデルの精度、速度、予測能力の向上に焦点を当てる。
トピック5:高効率パワートレインのための新素材とエンジン技術(最大1,500万ドル)
■軽量化と高エンジン温度を可能にする先進素材を組み合わせた革新的なパワートレインシステムを開発し、自動車の燃費を改善する。
トピック6:技術の統合(最大1,750万ドル)
■レジリエンスと緊急事態への備えのための代替燃料自動車およびインフラストラクチャー、農村での新しいモビリティサービス、代替燃料(天然ガス、プロパン、電気、水素など)の保証 – 新しいコミュニティやフリートでの概念実証、電気自動車のデータ収集などに焦点を当てる。