米EPA、大型エンジンおよび車両の試験手順および技術的修正に関する最終規則を発表

2021年6月29日、米環境保護庁(EPA)は、精度向上と試験負担軽減のため、大型エンジンおよび車両のテスト手順を改正する最終規則を連邦官報で発表した。またEPAは、小型車両、大型車両、高速道路用オートバイ、機関車、船舶用エンジン、その他のノンロード用エンジンおよび車両、定置型エンジンに関するその他の規制改正も合わせて行う。EPAは、ノンロード機器および携帯用燃料容器の蒸発排出基準についても同様の改正を最終決定している。本最終規則は、 2021 年 7 月 29 日に発効する。

 

【本最終規則の概要】

今回の措置は、複数のタイプの車両、エンジン、機器に対する修正、明確化、および柔軟性が含む、エンジン、車両、移動機器に関する大気汚染物質の排出基準を実施する規制を改正するもので、これら改正の大部分は、高速道路用の大型エンジンおよび車両に関する既存のテスト手順を修正するものである。これらの変更により、精度が向上し、場合によっては試験負担が軽減されることが期待され、主に温室効果ガス(GHG)汚染物質(主にCO2)の測定に適用されるが、一部は基準汚染物質(NOXなど)にも適用される。

本規則には、一般的に管理的または技術的な性質を持つ他の改正だけでなく、ノンロード用エンジンおよび車両、定置型エンジン、携帯用燃料容器に関する改正が含まれている。

 

【その他の事項】

EPAは、2020年5月12日に規則案を発表したが、本最終規則は、募集した意見に対するEPAの検討を反映したいくつかの調整を加えた上で、その提案を踏襲している。

またEPAは、本号の連邦官報の規則案欄に掲載された「Improvement for Heavy-Duty Engine and Vehicle Test Procedures(大型エンジンおよび車両試験方法の改善)」と題された先の規則案を補足するために、新たな規則案通知を発行している。この補足提案において、EPAは温室効果ガス排出モデル(GEM)の特定の側面のみに関する更なる改正を提案している。

 

【参考情報】

米連邦官報

https://www.federalregister.gov/documents/2021/06/29/2021-05306/improvements-for-heavy-duty-engine-and-vehicle-test-procedures-and-other-technical-amendments