2019年4月8日の報道によると、米国カリフォルニア州のサクラメント郡全体で電気自動車（EV）充電器へのアクセスを増やすためのリベートプロジェクトが、適格な地元企業および非営利団体向けに最大1550万ドルの資金で開始されている。

リベートはSacramento County Incentive Projectを通じて利用可能になり、商用グレードのLevel 2充電器と高出力DC急速充電器の両方を設置することができる。このプロジェクトは、カリフォルニア州の電気自動車インフラプロジェクト（CALeVIP）のイニシアチブの一つ。

CALeVIPとその地域プロジェクトは、持続可能エネルギーセンターが運営し、主にカリフォルニア州エネルギー委員会の「代替および再生可能燃料および自動車技術プログラム」によって資金が投じられている。カリフォルニア州の目標は、2030年までに500万台の電気自動車を走行させ、州全体で25万台の充電器を設置することとされている。

サクラメント郡では、エネルギー委員会が1400万ドルを資金提供し、サクラメント市ユーティリティ地区（SMUD）が150万ドルを提供している。

SMUDの関係者によると、現在、サクラメント郡中の公共の場所に10,000台を超えるEVと約700のEV充電器があるという。

CALeVIPは現在、対象となるSacramento事業者および公共事業体からDC急速充電器の設置の申請を受け入れており、1人あたり最大7万ドルまたは設置プロジェクトの総費用の75％のどちらか少ない方の払い戻しを受けることができる。レベル2の充電器のリベートは、コネクタあたり最大6,000ドルとなっている。申請者は複数の充電器の払い戻しを申請できる。

DCの急速充電器の場合は最大80,000ドル、レベル2の充電器の場合は最大6,500ドルで、不利な条件下にある地域での設置には追加的な資金が利用可能となっている。

レベル2の充電器は、1時間の充電あたり15〜35マイルの電気走行距離を提供し、ドライバーが数時間駐車している場所に適している。 DC急速充電器はほとんどのEVに電力を供給でき、1時間の充電あたり100マイルを超える走行距離を提供する。これは、外出先の充電のための主要な走行回廊に沿った充電器の展開に適している。

全国的な非営利団体であるCSEは、カリフォルニア州、ニューヨーク州、コネチカット州、およびマサチューセッツ州で、電気自動車および電気自動車の充電インフラに関する州全体のインセンティブプログラムを管理している。

CALeVIPは現在、カリフォルニア州南部の4郡およびフレズノ郡でインセンティブプロジェクトも提供しており、他のプロジェクトも州内で計画されている。 CALeVIPは現在7,700万ドルの拠出されており、最大2億ドルまでの資金が利用可能となっている。