韓国LG化学、1.8兆ウォン規模の大規模債権を発行し、EV用バッテリー事業投資金を確保へ

韓国LG化学は2019年4月上旬、1.8兆ウォン(約1800億円)規模の大規模グローバル債権を発行した。この債権は、環境に優しい分野への投資に限定したグリーンボンドである。グリーンボンドとは、地球温暖化対策や再生可能エネルギー事業などのグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために発行される債券を意味する。

LG化学は、世界中の化学企業のうち、LG化学が初めて発行に成功したと説明し、グローバル電気自動車のバッテリー事業において、投資金を確保できたと述べた。

 

投資銀行によると、LG化学は2019年4月8日から二日間、当初の目標値であった15億ドルを超える105億ドル規模の買収注文を確認し、約15億6000万ドル( 約1800億円)の投資金を確保できた。

LG化学は、今回調達した投資金を主にポーランドと中国の現地工場を拡大するところに使用する見込みであり、同社は2019年度に合計3兆1000億ウォン(約3100億円)規模の投資を行う計画を発表している。

 

LG化学は、2019年下半期からは、フォルクスワーゲン社のモジュール型プラットフォーム電気自動車のバッテリーを納品し始めると説明し、2020年度にフォルクスワーゲン社が市販する3万ドル以下の電気自動車に対して、その半分以上にLG化学のバッテリーが使用されるため、2019年下半期の売り上げを改善していくと述べた。

また、同社は、バッテリーに関連するスタートアップ企業との協力も強化していく予定であり、リチウムメタル電池、バッテリー制御システム、ビッグデータ、AIなどについて合作方案を検討していると説明した。

 

米中貿易紛争の影響により、化学関連製品の受注が減少し、売り上げに打撃を受けたLG化学は、バッテリー事業を拡張することにより、景気回復を図る予定である。