中国工業情報化部、「2019年新エネルギー自動車標準化業務要点」発表――電気自動車のエネルギー消費や燃料電池電気自動車、駆動用バッテリーの再利用分野が含まれる

2019年5月15日、工業情報化部装備工業司は『2019年新エネルギー自動車標準化業務要点』を発表し、新エネルギー自動車標準化業務に対していろいろと要求した。

『業務要点』は電気自動車の五大分野を重点的に研究すべきだと持ち出した。五大分野とは、①電気自動車安全、②電気自動車エネルギー消費、③燃料電池電気自動車、④充電施設及び水素填充システム、そして⑤駆動用バッテリーのリサイクルである。

 

そのうち、電気自動車安全分野においては,電気自動車衝突後の安全、充電接続安全と駆動用バッテリー管理システム機能安全などの標準に対する意見募集稿を完成すべきであり、また、燃料電池電気自動車安全標準に対する技術審査を完成すべきであるとしている。さらに、『電気自動車安全要求』、『電気自動車用駆動用バッテリー安全要求』および『電気客車安全要求』という三つの強制性国家標準の徹底的な広報と実施を展開すべきでとしている。

 

電気自動車エネルギー消費分野においては、中国のモード及び乗用車第五段階燃料消耗量標準研究成果を交え,電気自動車エネルギー消耗量と航続距離、ハイブリッド車エネルギー消耗量試験方法及びプラグインハイブリッド乗用車技術条件などの標準に対する意見募集稿を完成すべきであり,航続距離延長型電気自動車のエネルギー消耗量試験方法標準に対する先行的研究を行うべきであるとしている。

 

燃料電池電気自動車分野においては、燃料電池電気自動車型式認証試験規則標準に対する技術審査を完成すべきであり,低温時の始動性能、エネルギー消耗量及び航続距離試験方法などの標準に対する試験検証を増強し,車載水素システム、水素充填口、水素充填ノズル、水素充填通信プロトコルなどの標準の制改訂を加速し,燃料電池電気自動車衝突後安全標準に対する先行的研究を展開すべきであるとしている。

 

駆動用バッテリーのリサイクル分野においては、駆動用バッテリーの材料リサイクル要求、包装運輸規範、解体要求、カスケード利用要求などの標準についての許可申請をすべきであるとしている。同時に,自動車用廃棄駆動用単電池解体技術規範に対する技術審査を完成し,放電規範とカスケード利用製品標識などの標準の制定を加速的に推進し,リサイクル解体ガイドブックまたカスケード利用可能な設計指針などの標準に対する先行研究と立案業務を展開すべきであるとしている。

 

『2019年新エネルギー自動車標準化業務要点』の中国語原文は、以下の工業情報化部ウェブサイトで見ることができる。

http://www.miit.gov.cn/n1146290/n1146402/n1146440/c6957562/content.html