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EU車両騒音レベル規則の改正法が発効――EVなどに搭載される車両接近通報装置(AVAS)に関連して

2019年5月24日付EU官報に、「自動車と交換用消音装置の騒音レベルに関する欧州議会及び理事会規則(EU)No 540/2014を改正する2019年3月7日の欧州委員会委任規則(EU)2019/839」が掲載され、5月27日に発効した。

規則原題:

Commission Delegated Regulation (EU) 2019/839 of 7 March 2019 amending Regulation (EU) No 540/2014 of the European Parliament and of the Council on the sound level of motor vehicles and of replacement silencing systems

規則原文:

https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32019R0839

 

  • 規則EUNo 540/2014の概要
第8条 車両接近通報装置

(以下は抄訳)

Ÿ   製造者は、2019年7月1日以降、ハイブリッド自動車(hybrid electric vehicles)と電気自動車(pure electric vehicles)の新しい型式に、本規則附属書VIIIに定める要件を満たす車両接近通報装置(AVAS)を搭載しなければならない。

Ÿ   製造者は、2021年7月1日以降、すべての新しいハイブリッド自動車と電気自動車にAVASを搭載しなければならない。

Ÿ   これらの期限より前に、製造者が自動車にAVASを搭載することを選択する場合、製造者は、当該AVASが附属書VIIIに定められている要件を満たしていることを確実にしなければならない。

 

改正の対象である≪規則(EU)No 540/2014≫は、2014年5月27日に公布され、同年6月14日に発効した。同規則は、自動車から出る騒音を削減することによって、環境保護と公共の安全を改善すると共に、EU内の人々のより良い生活の質と健康を確保することを目的としている。このために、騒音レベルに関する新車のEU型式認証、そして交換用消音装置と関連コンポーネントのEU認証について、管理上・技術上の要求事項を定めている。さらに同規則は、ハイブリッド自動車と電気自動車を対象に、「車両接近通報装置(AVAS:Acoustic Vehicle Alerting System)」(車両が接近していることを音で歩行者に知らせるシステム)を搭載することを義務付けている(詳細は、下枠参照)。

 

  • 改正の背景

今回公布された≪欧州委員会委任規則(EU)2019/839≫は、このAVASに関連して、≪規則(EU)No 540/2014≫の附属書Iと附属書VIIIの内容を改正するものである。具体的な改正理由は、以下の通りである。

  • 附属書I

同附属書のAppendix1は、許容騒音レベルに関連して、提出すべき情報文書(≪EU自動車型式認証枠組み指令2007/46/EC≫の附属書Iに準ずる)を定めているが、これにAVAS関連の詳細な要件を反映させるべく見直す必要がある。

  • 附属書VIII

国連欧州経済委員会(UN/ECE)自動車基準調和世界フォーラム(WP29)第 171 回会合において、静かな車(QRTV:quiet road transport vehicles)の認証に関するUN協定規則 第138号 01改訂シリーズが承認されたことを受けて、規則(EU)No 540/2014の附属書VIIIにAVAS一時停止機能(”pause function“)の禁止規定を採り入れるべく見直す必要がある。

 

なお、本規則は、UN/ECE 1958年協定の下で既に適用されている、AVAS一時停止機能関連の要求事項に合わせた規定を含んでおり、また2019年の適用に必要な暫定規定を導入するものである。このため、緊急案件として発効させる。