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EUでEVとHEVの新型式を対象としたAVAS(車両接近通報装置)搭載義務付け開始

EUで2019年7月1日、電気自動車(EV)とハイブリッド自動車(HEV)の新しい型式を対象に、「車両接近通報装置(AVAS:Acoustic Vehicle Alerting System)」(車両が接近していることを音で歩行者に知らせるシステム)搭載義務の適用が開始された。

 

EVやHEVの走行音は内燃機関自動車に比べてはるかに小さい。このため、特に視覚障碍者や自転車利用者がこれらの車両の接近や発進に気付きにくく、このために危険が生じる恐れがある。この問題を解決するために、欧州委員会委任規則(EU)2017/1576は、2019年7月1日以降、EVとHEVの新しい型式のすべてで、さらに2021年7月1日以降はEVとHEVのすべての新車で、AVASの搭載を義務付けている。同装置は、車両の発進から車速がおよそ20km/hに至るまでの速度域と、バック走行時に自動的に音を発するものである。なお、EU法規で定められているAVAS関連要求事項は、国際連合欧州経済委員会(UNECE)で開発された内容と一致している。

 

交通事故死傷者削減に向けたEUの一連の取り組み

AVASの他にも、EUは近年、交通事故による死傷者数の削減に向けた一連の義務的措置を採用している。その中には、全ての自動車を対象とした「電子安定性制御システム(electronic stability control systems)」、そしてトラックとバスを対象とした「先進緊急ブレーキシステム(AEBS:advanced emergency braking systems)」及び「車線逸脱警告システム(lane departure warning systems)」が含まれている。

また、欧州委員会は2017年に、自動車安全装備の改善ポテンシャルに関するパブリックコンサルテーションを実施し、2018年5月には、第三次“Europe on the Move”法案パッケージの中で、「自動車等の一般安全に関する型式認証要求事項に関する規則(EC)No 661/2009」と「歩行者保護に関わる自動車型式認証についての規則(EC)No 78/2009」を改正する規則案(COM(2018) 286)を提出した。同法案はその後、「道路インフラの安全管理に関する改正指令案(COM(2018)274)」との連携を図りながら審議が進められている。

第三次“Europe on the Move”法案パッケージにはこのほか、自動運転や安全性の高いモビリティに関するコミュニケーション(COM(2018) 283)も含まれている。そして、コネクテッドモビリティに関する最初の成果物として、欧州委員会は2019年3月、EUの道路における協調インテリジェント交通システム(C-ITS:Cooperative Intelligent Transport Systems)の展開を強化する新規則を採択した。C-ITSは、車と車の間、あるいは車と道路インフラや他の道路ユーザーとの間の「対話」を可能とする。こうして危険状況、道路工事、あるいは信号点灯のタイミングなどに関する情報を交換することにより、道路交通の安全性、クリーン度、効率性を高めるものである。

 

関連法規

  • 自動車と交換用消音装置の騒音レベルに関する2014年4月16日の欧州議会及び理事会規則(EU)No 540/2014

https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32014R0540

  • EU自動車型式認証のためのAVAS関連要求事項に関連して、欧州議会及び理事会規則(EU)No 540/2014を改正する2017年6月26日の欧州委員会委任規則(EU)2017/1576

https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32017R1576

  • 自動車と交換用消音装置の騒音レベルに関する欧州議会及び理事会規則(EU)No 540/2014を改正する2019年3月7日の欧州委員会委任規則(EU)2019/839

https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX:32019R0839