2019年8月15日、米エネルギー省(DOE)は「H2@Scale concept」を前進させるための29のプロジェクトに2019財政年度の資金として4000万ドルを投じることを明らかにした。
「H2@Scale concept」の焦点は、米国内において大規模な水素生成・製造、輸送、貯蔵、活用が可能な能力を育み、信頼性を高めることにある。
資金は、DOEのエネルギー効率・再生可能エネルギー局(EERE)を通じて拠出され、DOEの核エネルギー局も協力しており、選定されるプロジェクトは、水素貯蔵、インフラ技術を前に進め、水素製造やグリッド・レジリエンシーを含む活用に関する革新的な概念の特定に寄与するものとされている。
米国は1000万トンの水素を製造しており、世界の水素供給等の約7分の1に相当する量となっている。水素インフラについては、総延長1600マイルの水素パイプライン、成長を続けるステーション・ネットワーク、その地下の数千トンの貯蔵施設などが挙げられる。
実施者 | 場所 | プロジェクト名 | 金額 |
Topic 1A: Novel Hydrogen Carrier Development | |||
Colorado School of Mines |
Golden, CO | High Capacity Step-Shaped Hydrogen Adsorption in Robust, Pore-Gating Zeolitic Imidazolate Frameworks |
$381,022 |
University of Hawaii | Honolulu, HI | Development of Magnesium Borane Containing Solutions of Furans and Pyroles as Reversible Liquid Hydrogen Carriers |
$994,326 |
University of Southern California |
Los Angeles, CA |
Hydrogen Release from Concentrated Media with Reusable Catalysts |
$1,000,000 |
Washington State University |
Pullman, WA | A Reversible Liquid Hydrogen Carrier System Based on Ammonium Formate and Captured CO2 |
$1,000,000 |
上記「Topic 1A:安定水素輸送関連開発」のほか、様々なテーマ別にプロジェクトが列挙されている。詳細は以下より確認できる。
【参考URL】
プロジェクト一覧
https://www.energy.gov/sites/prod/files/2019/08/f65/fcto-fy19-h2-at-scale-foa-selections.pdf