韓国産業通商資源部は2019年9月上旬、国会議長、国務総理、国会水素経済フォーラム、Hyundai自動車の副会長など250名の政経人事が参加した「国会水素充填所の完工記念式」にて、国会が象徴的に水素充填施設を保有することで、今後水素充填施設に対する国民の不安感を解消し、安全性を検証するきっかけになることを期待すると述べた。
同部は、国会へのインフラ構築は、産業通商資源部が推進している規制サンドボックス制度の一環であると述べた。規制サンドボックス制度とは、新しいサービスや製品に対して、実証作業に対する特例と一時的な許可を許容することで、既存の規制を免除したり猶予したりする制度であり、革新を促進するためのものである。今回は、国会の敷地に対して立地制限などを免除し、充填施設の設置を承認した事例である。
同部は、充填施設の設置許可などの手続きから、地方自治体との協力、構築工事の完了まで合計7ヶ月間しか所要されていないと説明し、現政権が水素自動車産業を積極的に支援したい意志を確認できるものと説明した。
同部は、今回の国会充填所を始めとして、充填インフラを早期に構築するための方案を2019年9月末までに策定して公表する予定である。同部は、現在国会の充填所を含め、全国29ヶ所に重点インフラを設置できていると説明し、2022年までに310個、2040年までに1200個の充填所を設置する計画である。ただし、ノルウェーの水素充填所の爆発事故など、安全性の検証に時間がかかっており、当初の計画より構築工事の日程が遅延されている状況であると説明した。
一方、同部は、完工記念式の終了直後、ソウル市で水素タクシーのパイロット事業を開始したと発表した。2019年は、2つのタクシー会社にて5台ずつ試験的に運行し、2022年までに合計20台の水素タクシーを運用する方針である。また、ソウル市は、水素バス7台を市内バスとして導入することを確定している。
同部は、2018年に水素バスの運行を開始しており、今年は水素タクシーを運行することで、大衆交通のエコカーへの転換を加速化させると述べた。
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