米15州及びコロンビア特別区、中型・大型車のZEV化を目指す覚書を締結

2020年7月14日、米カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)は、15の州とコロンビア特別区が覚書を締結し、大型ピックアップトラックやバン、配送トラック、ボックストラック、学校や交通機関のバス、長距離配送トラック(ビッグリグ)などの中型・大型車の電気自動車市場を前進させ、加速させるために協力することに合意したことを明らかにした。目標には、2050年までに中型・大型車の新車販売台数の100%をゼロエミッション車とし、2030年までに30%のゼロエミッション車販売を目指すことが掲げられている。

 

覚書に署名した15の州は、カリフォルニア州、コネチカット州、コロラド州、ハワイ州、メイン州、メリーランド州、マサチューセッツ州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、ノースカロライナ州、オレゴン州、ペンシルバニア州、ロードアイランド州、バーモント州、ワシントン州となっている。

 

署名した州や特別区は、既存のZEVタスクフォースなどを通じて、トラックとバスのためのZEV行動計画を策定し、実施することとなる。

基本的にはカリフォルニア州の先進クリーントラック規則の内容を採用し、自らの行政区内の規則を整備する方向へ検討が始まることとなる。

 

この覚書締結から6ヶ月以内に、ZEVタスクフォースは「ゼロエミッション中型車および大型車アクションプラン(Zero Emission Medium- and Heavy-Duty Vehicle Action Plan)」を策定することが覚書に明記されている。

 

【参考情報】

覚書 “Multi-State Medium- and Heavy-Duty Zero Emission Vehicle Memorandum of Understanding”

https://ww2.arb.ca.gov/sites/default/files/2020-07/Multistate-Truck-ZEV-Governors-MOU-20200714.pdf