2020年8月20日、カリフォルニア州は、昨年発表された枠組みに基づき、自動車メーカー6社との間で個別に二者間協定に最終合意した。BMWノースアメリカ(協定にはロールス・ロイスを含む)、フォード、ホンダ、フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカ(フォルクスワーゲンとアウディを含む)、ボルボが同協定に合意しており、2026年型までの車両に対し年間の温室効果ガス排出量削減の継続的な支援、電気自動車移行の加速化、業界に対する投資と雇用創出に必要な確実性の提供、消費者のコスト節約といった内容の自発的な取り組みである。なお、ガソリン車とディーゼル車、軽量トラックは、2026年まで前オバマ政権時代のプログラムとほぼ同率でクリーン化が推進される。
この枠組み協定の概要は、次のとおりである。
・自主的に協定に参加している自動車メーカーは、各社製造の車両を電動化し、温室効果ガス排出削減のため、各社の実質的な生産計画に沿って、よりクリーンな車両の生産を達成。
・カリフォルニア州のクリーン自動車基準(Cleaner Vehicle Standards)をすでに採用している他州は、同協定に合意した各自動車メーカーに対しても、これを支持する旨を書簡で通知。
・同協定に最終合意した各自動車メーカーは、追加および個別の取り組みも実施することで、ゼロエミッション車への移行を迅速に行う。これは、技術革新と投資のさらなる促進のために策定されたもので、メーカーごとに別途付属書に記載される。
・特定モデルの生産計画などに関連していることから企業秘密情報に指定。
・ゼロエミッション車の流通の強化を促進。
【参考資料】
Framework Agreements on Clean Cars
https://ww2.arb.ca.gov/resources/documents/framework-agreements-clean-cars