ドイツ連邦交通省の公式発表によると、NOX削減のための乗用車ハードウェア改造に関する交通省技術規則が2019年1月の連邦官報で公示される(以下のリンクに同規則)。
ドイツ連邦政府は、ディーゼル乗用車のハードウェア改造装置を対象に、連邦自動車庁による普通運転免許発行の根拠となる適切な検査・証明手続きを策定した。この「乗用車もしくは乗用車に類似した自動車を改造するためのNOX低減装置に対する技術的要求事項」は、クラスM1(座席数8席以下(運転席除く)の人員輸送用の車両)、M2(座席数8席超(運転席除く)で最大重量が5トン以下の人員輸送用の車両)、総重量2800kg以下のN1(物品輸送用の車両)の圧縮点火エンジンをもつEuro4とEuro5のディーゼル車を対象としている。
これら自動車の実走行時のNOx排出量が270mg/km未満であれば、交通制限の規制の適用除外とする。目次は次のとおりである。
1.総 則
2.乗用車と乗用車に類似した自動車を改造するための性能強化型NOX低減装置※に対する要求事項 3.性能強化型NOX低減装置に関する合致基準 4.測定技術の証明 5.使用範囲 6.燃料/燃料品質 7.性能強化型NOX低減装置の検査 8.性能強化型NOX低減装置の評価基準 9.測定技術 10.監督措置 11. 許可/運転免許 12. 性能強化型NOX低減装置に関する普通運転免許の取り消し 13. 性能強化型NOX低減装置に関する普通運転免許発行に対する追加の要求事項 14. 性能強化型NOX低減装置の取り付けと取り外し 付則1a 情報文書(上記2の関連) 付則1b 使用範囲(上記5の関連) 付則2 性能強化型NOX低減装置に関する普通運転免許発行申請(上記13の関連) 付則3 認可済みの性能強化型NOX低減装置の適正な取付に関する合格証明書(上記14の関連) |
※「性能強化型NOX低減装置」を取り付けた自動車は、上記7の測定で、NOX排出量が270mg/kmという制限値を超えてはならない。