ボリビア、インドへのリチウムカーボネート供給の覚書に署名ーLiB生産のJV促進へ

2019年3月30日、インドとボリビアは電気自動車や携帯電話に用いられる主要部品や、リチウムの産業用利用に関する覚書に署名した。

インドの大統領Ram Nath Kovindはボリビアの大統領Evo Morales Aymaは以下の声明を発表した。

「両国は、ボリビアがインドにリチウムカーボネートを供給し、インドにおけるリチウムイオン電池(LiB)/セル生産に関するジョイント・ベンチャーの成長を促進するための相互に便益のあるパートナーシップに合意した」

今回の出来事は、世界のリチウム埋蔵量の4分の1を有するとされるボリビアを、インドの電動モビリティおよび電気貯蔵デバイス向け金属の主要プロバイダーの一つの地位へと導くものとなると見込まれている。

両国はまた、ボリビアでYacimientos de Litio BolivianosCorporación(YLB – Corporación)によって製造された炭酸リチウムおよび塩化カリウムの商業化を促進していくことに合意した。

インドの鉱山省の下で、3つの鉱業公共部門ユニットの合弁事業であるKhanij Bidesh India Limitedからの代表団は、最近、ボリビアのSalar de Uyuniのリチウム鉱山地帯および他の施設を訪問した。米国地質調査所によると、ウユニ塩湖の高地の塩原だけで900万トンのリチウムが含まれている。これは世界の既知のリチウム鉱床の約25%に相当する。

上記の覚書のほかにも、今回の両大統領の交流の一連の流れの中で、宇宙、医療など様々な分野で8つの覚書に署名がなされている。