欧州議会、高汚染車の改造義務を求める決議を採択

2019年3月28日、欧州議会はプレスリリースを公表し、高汚染車両からのNOx削減のため、ハードウェアの改造の義務化を進める方向で製造者と調整すべきとする決議を賛成301、反対181、棄権42で採択した。決議では、市場から高汚染車両をリコール、または撤退させる緊急措置をとるべきとする内容が含まれている。

議会では、これまでの傾向が引き継がれ、効果的な対策が打ち出されず、高汚染ディーゼル車の大部分が未解決のまま残されてしまい、大気質をさらに悪化させていくことを懸念している。

決議では欧州委員会と各加盟国に対して、それぞれの責任について言及している。例えば、欧州委員会に対して議会が求める責任の一例を以下に記す。

■自動車のリコールに関するガイドラインの公表を要請する。ガイドラインは、リコールされた車がいかにしてEUの関連法令を遵守しなければならないのか、を詳細に説明し、ソフトウェアのアップデートでは確実に対応できない場合には、ハードウェアの改造についての方策も含むものとする。

■高汚染車両がEU加盟国および第三国における中古車市場で出回り続けないようにするための方策について、ガイドラインを示す。

■規則(EU)2018/858に基づき、加盟国による市場監視システムの設立と実施を適切に監視する。

など

欧州議会決議(P8_TA-PROV(2019)0329)
http://www.europarl.europa.eu/sides/getDoc.do?pubRef=-//EP//NONSGML+TA+P8-TA-2019-0329+0+DOC+PDF+V0//EN