2019年3月25日、国家市場監督管理総局は国家標準(《GB/T 37293-2019 都市公共施設・電動自動車充・換電施設運営管理服務規範》)を公表した。当該標準は2019年10月1日より適用開始となる。
標準は、充・換電実施業界の発展状況を勘案し、充電ステーション、換電ステーション、分散式充電施設などの運営管理・サービス提供分野の特徴を考慮に入れ、電動自動車充・換電施設運営管理の中の全般的な要求、環境面での要求、運営管理面での要求、サービス面での要求、評価と改善に関する要件について原則的な規定を提示している。
この標準は、運営サービス中に存在するガソリン車による充電スペース上への位置取り、二次元コードが不鮮明なケース、安全情報の提示不足などの実際上の問題を解決して、それを電動自動車への電力の供給と保障の需要に適合させ、利用者に更に優れた充・換電サービスを提供し、電動自動車充・換電施設の普及と応用のための基礎を固め、電動自動車の更なる普及にとって重要な意義を持つものとされている。
本標準では、充・換電施設運営サービスの中の重点二点に焦点を当てている。第一は、充・換電施設の運営管理であり、第二は利用者のために提供する充・換電サービスである。充電ステーション、電池交換ステーション、分散式充電設備の三種充・換電施設の現状を勘案して、充・換電施設の環境、標識マークなどの全体的な要求を提示している。
運営管理要求の中では、運営管理内容を制度、施設、人員、管理システム、記録、安全と応急の6分野に細分化し、企業の実際の運営管理とこれまでの経験および現存する問題を考慮にいれて、普遍的な適用方法と、先見的な管理要求を提示している。
サービス要求の項目では、充・換電施設発展の現状を鑑みて、基礎的な充・換電サービス、必ず備えなければならない緊急救助サービス、サービスの価値がもっと体現できる付加価値サービスを含む、三種のサービス内容を提示している。
併せて、サービスの内容をガイドサービス・充電サービス・電池交換サービス・情報サービス・決算サービスなど9項目に細分化して、それぞれのサービスに対して明確な品質要求を提示している。最後に、運営管理とサービスを考慮にいれた上で、評価と改善方法の基本的内容を示している。
中国電動自動車充電インフラ促進連盟の最新データによると、2019年4月までで、充電連盟参加機関が報告する公共利用可能な充電ポールは39万1000台、その中で交流充電ポールは22万3000台、直流充電ポールは16万8000台、交直一体型充電ポールは500台である。
充・換電施設は、異なる消費者に向けて電気エネルギー供給サービスを提供するもので、既に市場の発展途上にあるが、依然として建設用地確保の困難、運営効率の低さなどの問題に直面しており、今回のように速やかに標準化することで、電動自動車充・換電施設運営管理の規範化をさらに進め、充・換電施設の運営水準およびサービス水準の向上を図り、消費者の利益を保護しなければならない。
《GB/T 37293-2019 都市公共施設・電動自動車充・換電施設運営管理服務規範》の中国語原文は以下の中国儲能網ウエブサイトで見ることができる: