米カリフォルニア州大気資源局、2035年までにエアポートシャトルのZEV化を求める規則を承認

2019年6月27日、米カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、2035年までに同州の13の大規模空港で提供している固定ルート走行のエアポートシャトルサービスを全てゼロエミッション化する内容を定める規則について承認したことを公表した。この規則は、公共フリート、ならびに駐車施設、レンタカー事業者、ホテルを含むプライベート・フリートにも適用される。

およそ1000のエアポートシャトルが運用されていると見込まれており、この規則により、少なくとも50万トンの温室効果ガス削減が見込まれ、シャトルフリートの所有者については、3000万ドルの経済的便益に相当する燃料削減とメンテナンスコスト低減の効果が見込めるという。

エアポートシャトルは、ゼロエミッション技術に適していると言われている。なぜなら、それらの車両は一日に多くても200マイル(約321km)の走行距離で、固定ルートを比較的低速で走行しており、停車と発進の回数も多いためである。このような使用条件下では、ZEVは従来の内燃機関自動車よりもエネルギー効率・燃費効率に優れており、メンテナンスコストも比較的少ない。

規則の要件は13年後に実質的に導入される。2022年から要件の適用が開始され、フリート所有者の詳細な年間報告が求められる。そして2023年からは、ZEVへの代替要件が適用され、2035年までにエアポート・フリートはすべてZEVへの移行が求められる。

ゼロエミッション・エアポートシャトル(カリフォルニア州ページ)
https://ww2.arb.ca.gov/our-work/programs/zero-emission-airport-shuttle/about