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EUの乗用車等のCO2 排出基準を定める規則の一部を改正する作業がスタート

欧州委員会は2020年8月4日、「新しい乗用車と小型商用車のCO2排出基準を定める2019年4月17日の欧州議会ならびに理事会規則(EU)2019/631」の附属書I、II、IIIを改正するための委員会委任規則案(Ares(2020)4102442)を公表し、同日から9月1日までの間、この規則案に関するフィードバックを受け付けた。規則案とその附属書の原文は、以下の欧州委員会のサイトでダウンロード可能である。

https://ec.europa.eu/info/law/better-regulation/have-your-say/initiatives/12501-Light-Duty-Vehicles-LDV-monitoring-amendment-of-Annexes-I-II-and-III

 

規則(EU)2019/631の概要

規則(EU)2019/631は主として、EUで販売される新しい乗用車と小型商用車のCO2排出量を以下の通り削減することを定めている。同規則は、2019年4月25日に公布、同年5月15日に施行され、2020年1月1日に適用が始まっている。

【乗用車】        2025年:2021年基準比で15%削減  2030年:同37.5%削減

【小型商用車】 2025年:2021年基準比で15%削減  2030年:同31%削減

 

改正の理由

規則(EU)2019/631が定めるCO2排出基準が機能するためには、加盟国と製造者が行う、新しい乗用車および小型商用車に関するデータのモニタリングと報告が不可欠である。今回公表された規則案は、そうしたデータの内容を現状に合わせて改めることを目的としている。改正の主な理由は、以下の通り。

  • 2021年~2024年の期間を対象とする「製造者別排出目標値(specific emissions targets)」は、規則(EU)2019/631の附属書Iに従って、2020年に登録された自動車のCO2排出データに基づいて決定される。このため、2021年~2024年の間に初めてEUで自動車を上市する製造者には、同期間中の製造者別排出目標値や補正内容の特定方法を明確に示す必要がある。
  • 同様に、2020年にゼロエミッション自動車のみをEUで上市する製造者にも、2021年~2024年の製造者別排出目標値の特定方法を明確に示す必要がある。
  • 2021年1月1日以降、CO2 排出規制目的で使用されるCO2排出データのベースが、これまでのNEDC(新欧州ドライビングサイクル)からWLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)へ切り替わることになっている。このため、モニタリングと報告の対象となっているデータパラメーターを調整し、NEDCベースのデータへの言及を削除するために、規則(EU)2019/631の附属書Iを修正する必要がある。
  • これを機に、各加盟国が乗用車と小型商用車について実施するモニタリングと報告に関連して、対象となるデータのパラメーターを可能な限り調和させ、さらに記録や報告の方法に関するあらゆる条項を調整し、簡素化を図る。
  • 以下の手順を策定するにあたり、いくつかの新しいパラメーターをモニタリング・報告する必要がある。
  • 規則(EU)2019/631の第12条に定められている、≪リアルワールドのCO2排出量≫と≪燃料/エネルギー消費量≫のモニタリング
  • 規則(EU)2019/631の第13条に定められている、使用中(in-service)の自動車におけるCO2排出基準適合の検証

 

今後の展開とスケジュール

  • 2020年 第3四半期:欧州委員会による規則案の採択