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米カリフォルニア州知事、同州のリチウム採鉱に関する委員会設置法案に署名

2020年10月3日、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、同州のリチウム採鉱に関するブルーリボン委員会を設置する議会法案1657(Assembly Bill 1657)に署名した。同委員会は、カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)をはじめとする州機関、州下院議長、上院議事規則議院運営委員会により任命された14名の委員で構成され、リチウムの採鉱や使用に関する問題や潜在的インセンティブについて検討、調査、分析することとなる見込み。必要があれば、米国環境保護庁(US EPA)および米国エネルギー省との協議も可能である。ブルーリボン委員会は、2022年10月1日までに、その調査結果と勧告をまとめた報告書を立法府に提出することになっている。

 

【背景】

今回の件について、主な背景は以下のとおり。

・リチウムの世界的需要の拡大:リチウムの世界的需要は、今後10年間で10倍に拡大するものと予想され、特にエネルギーおよび輸送用途での電池用リチウムの使用が増加。現在米国で使用されているリチウムは、そのほとんどが国外(主にアルゼンチン、チリ、中国、オーストラリア)で生産されており、国内で供給されているのはネバダ州のシルバーピーク鉱山のみ。CECは、リチウム回収のプロセスや技術の進歩と相まってリチウムの需要が増加していることから、地熱発電を併用した環境に優しいリチウム製品を育成する貴重な機会を、同州に提供する可能性があると考えている。

・地熱かん水からのリチウム回収の増加:また、地熱かん水からのリチウム回収の増加により、経済的に低迷している地域での収益や州内の経済開発の機会、同州内における世界クラスの電池用リチウム生産の可能性が創出されるとの期待が高まっている。独特の高濃度の溶存軟質金属が、カリフォルニア州の地熱ホットスポットから産出されるかん水に含有していることが分かっており、また同州には、現在の世界のリチウム需要の3分の1を満たす可能性があるとみられる広大なリチウム鉱床がある。

・ソルトン湖周辺でのリチウム生産の可能性:これらの鉱床のほとんどは、インペリアル・バレーのソルトン湖とその周辺に位置しており、ソルトン湖は、その周辺の地熱発電所ですでに生産されているかん水からリチウムを抽出する貴重な機会を提供している。ある試算によれば、ソルトン湖は年間 600 キロトンのリチウムを生産でき、より環境に優しい方法での抽出が可能とのこと。

 

【参考資料】

Assembly Bill 1657

https://leginfo.legislature.ca.gov/faces/billTextClient.xhtml?bill_id=201920200AB1657