2020年10月20日、オレゴン州のJeff Merkley上院議員とMike Levin下院議員(D-CA-49)が、「2020年のゼロエミッション車法」を連邦議会の下院と上院それぞれで上程した。この法案は、2035年までにガソリン車の新規乗用車販売を終了させることを提案するもの。ガソリン車による炭素汚染は、早死や喘息発作の原因やコロナウイルス患者の死亡率を増加させるなどの健康被害を引き起こす可能性があるだけでなく、嵐、山火事、熱波、干ばつなどの気候危機の主な原因ともなっている。
同法案の主な内容は、以下のとおりである。
■ バッテリー式電気自動車や水素燃料電池自動車の市場を後押しするために連邦ゼロエミッション車基準を設定、全米の州における自動車汚染の大幅な削減を目的。
■ 2025年までに新規乗用車の販売台数の50%をZEVとし、2035年までに毎年5%ずつ引き上げて100%とすることを要求。
■ 新車販売にのみ適用。
【参考情報】
下院:法案データ
H.R.8635 — 116th Congress (2019-2020) To amend the Clean Air Act to create a national zero-emission vehicle standard, and for other purposes
上院:法案データ
S.4823 — 116th Congress (2019-2020)