2020年12月7日、米NGOシエラクラブは、ミシガン州下院が、利害関係者の連合による反対があったにもかかわらず、電気自動車メーカーによる製品の直接販売やサービスの提供を禁止する法案HB6233を可決したことを公表した。このことは、ミシガン州の法案情報でも確認した。今後、上院で法案審議が行われる予定である。ミシガン州における環境汚染の原因のほとんどが輸送部門にあるものとされており、本法案の可決は、Whitmer知事が2050年までに同州にカーボンニュートラルに向けた道筋を定める最近の執行命令の順守を妨げるものとみている。
下院での法案可決を受けて、シエラクラブのミシガン支部の立法・政治コーディネーターであるTim Minotas氏は、以下の声明を発表した。
「ミシガン州は、米国で製造されすべての所得水準の人々が利用できるゼロ・エミッション車の導入を加速させるべきにもかかわらず、この法案はその流れに逆行している。シエラクラブは、下院でのHB6233の可決に反対し、電気自動車の販売、イノベーション、消費者選択を阻害する本法案を上院で否決するよう強く求める。ミシガン州は全米有数の自動車州であり、地域社会の健康のために交通機関の汚染を一掃しなければならない。選挙で選ばれた議員は、州と国のために、よりクリーンな自動車への移行を困難にするのではなく、容易にする法案を可決しなければならない。」
【参考情報】
House Bill 6233
利害関係者の反対を表明するレター
Michigan House Passes Bill That Would Complicate Sales Of Electric Vehicles
https://www.sierraclub.org/press-releases/2020/12/michigan-house-passes-bill-would-complicate-sales-electric-vehicles