中国工業情報化部、「2020年度乗用車企業平均燃料消費量及び新エネルギー自動車クレジット管理関連事項に関する通知」を発表

2021年2月7日、中国工業情報化部は、新型コロナウイルス感染拡大の影響に積極的に対応し、自動車産業の健全で持続可能な発展を保障するために、中央政府による湖北省の経済と社会発展を支持する全面的な政策要求を踏まえ、「『乗用車企業平均燃料消費量および新エネルギー自動車クレジット並行管理弁法』の改定に関する決定」(工業情報化部、財政部、商務部、税関総署、市場監督管理総局令第53号)などの文書の規定に基づき、「2020年度乗用車企業平均燃料消費量および新エネルギー自動車クレジット管理関連事項に関する通知」を発表し、2020年度の乗用車企業平均燃料消費量と新エネルギー自動車のクレジット管理関連事項について規定した。

 

  • 2020年度の企業平均燃料消費量クレジットの計算に関して、アイドリング・ストップ・スタート・システム(Idle Stop-Start System)、制動エネルギー回収システム、ギア・シフト・インジケーター装置を標準装備した車種については、その燃料消費量を規定の限度値※(累加可)まで軽減できることについて規定された。
  • アイドリング・ストップ・スタート・システム搭載車の軽減限度値:15L/100km
  • 制動エネルギー回収システムを備え、かつ、REESS(充電式エネルギー貯蔵システム)の公称電圧12Vの車種の軽減限度値:05L/100km
  • 制動エネルギー回収システムを備え、かつ、REESS(充電式エネルギー貯蔵システム)の公称電圧12V超の車種の軽減限度値:15L/100km
  • ギア・シフト・インジケーター搭載車の軽減限度値:1L/100km
  • 企業の2020年度分の新エネ車マイナスクレジットは、2021年度分の新エネ車プラスクレジットで相殺できる。
  • 登記住所を湖北省とする乗用車企業は、2020年度分の平均燃料消費量のマイナスクレジット、および新エネ車のマイナスクレジットを80%に軽減する。

 

専門家の評価によると、上記政策措置の実施により、クレジット市場の秩序ある安定した運用を保証できるとともに、「新エネルギー自動車産業発展計画(2021~2035年)」の徹底的な実施にも資するという。

 

上記文書の中国語原文は、以下の工業情報化部ウェブサイトで見ることができる。

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/sjdt/art/2021/art_fb702f5ca1914aeb80a6f86b6992f95d.html