米ミネソタ州、中西部で初となるクリーンカー基準を採用

2020年12月18日、ミネソタ州汚染管理局(MPCA)は、クリーンカー基準の草案を公開した。この基準では、同州で販売される新車に、気候を破壊する汚染物質の排出量を減らすことを要請している。また、同州で販売される新車のうち、ゼロ・エミッション車の割合を増やすことも定められている。ミネソタ州は他の14の州とコロンビア特別区に続き、クリーンカー基準を採用することになった。本クリーンカー基準に関して、意見募集を開始、期間は60日間となっている。

ミネソタ州の道路を走行する自動車やトラックは、現在気候を破壊する汚染の最大原因となっている。特に冬は、夏の13倍の速度で温暖化が進行し、異常気象が頻発している。

このクリーン基準は、排出ガスと有害大気汚染物質を取り締まる一方で、メンテナンスやガソリンにかかる費用の削減により州の一般家庭で年間数百万ドルの出費を減らすことが可能になる。

電気自動車の導入を加速させ、有害な交通公害を削減するための大胆な政策を推進する州が全国的に増えている中、ミネソタ州は、中西部で初めてクリーンカー基準を採用した州となる。同州がクリーンカー採用のルール策定を行うことは、中西部における重要な動きであり、ミネソタ州の人々や周辺州の住民にクリーンカーの利用可能性を拡大することにつながる。

【参考情報】
Minnesota Announces Rule-making, Making It the First State in the Midwest to Adopt Clean Car Standards
https://www.sierraclub.org/press-releases/2020/12/minnesota-announces-rule-making-making-it-first-state-midwest-adopt-clean-car