米ワシントン州エコロジー局は2019年1月2日、乗用車と小型トラックの温室効果ガス(GHG)排出基準について、トランプ政権が示している軽量車の2020年以降の燃費・GHG排出基準を2020年レベルに固定するという案が連邦規則として制定されるか否かにかかわらず、カリフォルニア州の厳しい基準を今後も適用していくことを定める規則を制定したことを明らかにした。
この新たな規則により、ワシントン州内で新規に登録される2021~2025年式の軽量車はすべて、カリフォルニア州のGHG排出基準を満たしていなければならないことになった。
カリフォルニア州の軽量車GHG排出基準採用は14州とワシントンDCに:
カリフォルニア州はすでに2018年9月、同州のGHG排出規制の「みなし遵守規定」を、同州と連邦政府、それに自動車メーカーらが2012年に合意した基準を満たす自動車にのみ適用するよう改正している。それまでのみなし遵守規定では、2017~2025年式軽量車について、それらが連邦基準を満たしていればカリフォルニア州の基準も遵守しているとみなされることになっていた。なお、2012年の合意では、自動車の燃費とGHG排出量の基準を2025年式車まで年ごとに厳格化することになっている。
ワシントン州がカリフォルニア州基準の適用継続を決めたことにより、トランプ政権の基準緩和案を拒否してカリフォルニア州基準を採用する州等は、これら両州を含めて14の州――カリフォルニア、コロラド、コネチカット、デラウェア、メイン、メリーランド、マサチューセッツ、ニュージャージー、ニューヨーク、オレゴン、ペンシルベニア、ロードアイランド、バーモント、ワシントン――とワシントンDCとなった。
なお、この件についてのワシントン州の報道発表は以下のURLで読むことができる。
https://www.governor.wa.gov/news-media/washington-moves-forward-rules-reduce-vehicle-pollution