チリ環境省は2019年3月21日、総重量2700kg以下の小型自動車の排気ガス基準を規定する政令第211号（1991年公布）の改正案及び、総重量2700kg以上3860kg未満の中型自動車の排気ガス基準を規定する政令第54号（1994年公布）の改正案を、それぞれ決議書No.114 Exenta、決議書No.115 Exentaで発表した。これらの改正案に対して、90日間の意見募集が行われている。

改正案では、ディーゼルエンジンの場合、NOx値をEuro 5に対して56%削減する、より厳しいEuro 6規制を適用することを規定している。環境副大臣は、将来的にはチリの自動車は100%電気自動車とすることを目標としており、このEuro 6規制はチリで最後の排気ガス規制となるだろうと述べている。

小型自動車および中型自動車へのEuro 6適用開始時期は、以下のように提案されている。

• 規制対象物質：CO、NOx、THC、NMHC、PM、PN

第一段階

政令公布後12ヵ月以降に登録される新しいモデルの車及び、24ヵ月以降に登録される全ての既存車に、Euro 6b、新欧州ドライビングサイクル（NEDC）が適用される。

第二段階

政令公布後36ヵ月以降に登録される新しいモデルの車及び、48ヵ月以降に登録される全ての既存車に、Euro 6c、燃費試験方法（WLTP）が適用される。

• 規制対象物質：NMOG + NOx、PM、CO、HCHO

第一段階

政令公布後12ヵ月以降に登録される新しいモデルの車及び、24ヵ月以降に登録される全ての既存車に、Bin 125（下表参照）が適用される。

第二段階

政令公布後36ヵ月以降に登録される新しいモデルの車及び、48ヵ月以降に登録される全ての既存車に、Bin 70（下表参照）が適用される。

決議書は、以下のURLよりダウンロード可（スペイン語表記）。

決議書No.114 Exenta: https://www.leychile.cl/Navegar?idNorma=1129868

決議書No.115 Exenta: https://www.leychile.cl/Navegar?idNorma=1129869